NO.201 安倍総理一周忌に思う

 7月5日、日本医師会は「新型コロナの感染が第9波という状況になったと判断するのが妥当」と記者会見で述べた。さらに、連休やお盆など、人との接触が増える時期の注意を喚起した。
 これは、ある意味、ここ3年間の、いつもの日本の風景なのかもしれない。しかし、世界の風景はどうか。私には次のように見える。
 「もう脅威のウイルスではないから怖がらなくても大丈夫。早くコロナ前に戻りましょう」
 世界の中で、日本の医師だけが感染症の恐怖を過剰に煽っているのではないか。当然、波がやってくる感染症は新型コロナだけではなく、インフルエンザ、RSウイルスも同様だ。インフルエンザにいたっては、これまで年間1万人の死者が出ていたのに、それほど国民は深刻に捉えず、ましてや医療崩壊も起こらず、医師は粛々と対応してきたのではないか。
 私は、理不尽な政府の方針のせいで、限られた人生の時間、大切な生活の質を犠牲にするべきではないと思う。
 さて、7月8日は安倍総理の一周忌であり、都内で行われた「世界に咲き誇れ日本 安倍晋三元総理の志を継承する集い」に出席してきた。
 そして、櫻井よしこ女史、高市早苗代議士らが登壇され、私は、改めて安倍総理の代わりはいないという思いを強くした。とりわけ、昭恵夫人のご挨拶が多くの参加者の涙を誘っていたが、その中で、何故か安倍総理とLGBTについても言及された。それは昭恵夫人が安倍総理に頼んでLGBT当事者の友人らと会食した時の話で、安倍総理は一つ一つの課題に、法律を作らなくてもこうすれば解決できると話していたとのこと。
 既にLGBT理解増進法は6月23日に施行されてしまったが、安倍総理がご存命ならばと残念で仕方ない。
 しかし、安倍総理はもういない。昭恵夫人の次の言葉が心に響いた。
「怒りや恨みの感情を持つのではなく、主人が亡くなったことで奮起していただき、日本のために力を合わせてもらうことが主人に対する供養だと思います」