NO.214 パリ五輪の違和感

 パリ五輪が7月26日(日本時間27日未明)に開幕した。市中心部のセーヌ川で開会式が行われ、各選手団は船に乗ってノートルダム大聖堂やパリ市庁舎近くをパレードするなど、歴史的街並みを活用した華やかな式典だった。
 そして、フィナーレに、エッフェル塔でのセリーヌ・ディオンの「愛の讃歌」を持ってくるあたりは本当に素晴らしいと思ったが、一方で極めて不快感を覚えた演出もたくさんあり、批判も起きている。
 例えば、ギロチンで処刑されたマリー・アントワネットが自らの首を抱えている場面、レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」をオマージュした場面。特に「最後の晩餐」の場面はキリスト役を始めドラッグクィーンらを多用して配置し、裏切り者であるユダの席にはアジア系の子供を座らせていた。
 これは明らかにキリスト教を愚弄しており、カトリック司教らが怒るのも当然だろう。それに、もし仮にキリスト教ではなくイスラム教を愚弄するパフォーマンスだったなら、もっと深刻な事態になっていたはずだ。それ故、結局、パリ五輪の主催者側(IOC)も謝罪したわけだが、私自身は、ポリコレLGBT満載で多様性を強制するようなパリ五輪に最初からうんざりした気分だった。
 さて、夏に入り、巷では新型コロナの陽性者が増えているようだ。また、今回から自己負担が生じる新型コロナワクチンの秋冬接種の案内もそろそろ始まる頃だが、前回も述べたように私自身は新型コロナワクチン慎重派であり、今の武見厚労大臣に対しては不信感しかない。
先月、その大臣が驚きの発表を行なった。何と、中国保健衛生局トップと北京で会談し、感染症の薬やワクチンの開発に関し協力する考えで一致したというのだ。だが、どう考えてもメリットは中国側にしかないではないか。しかも、現在、アステラス製薬の日本人男性社員が北京でスパイ容疑で拘束されたままなのだ。
日本人の政治家なら日本ファーストで行動すべきだ。