NO.30 メガソーラーは要らない
9月23日、トランプ米大統領は国連総会での一般討論演説で、国連が長年訴えてきた地球温暖化は「現実には起きていない」、国連が進めてきた気候変動対策は「世界が経験した史上最大の詐欺だ」と非難した。
以前も述べているが、私はトランプ米大統領と同じく、差し迫った気候危機は存在しないというスタンスであり、日本においては150兆円の脱炭素ビジネス問題なのだと思っている。
昨今、日本各地でメガソーラーが建設され、我が国の美しい景観、生態系を破壊し、それこそ近隣住民への悪影響さえ指摘されるようになった。直近では、登山家の野口健氏が釧路湿原で進められているメガソーラー事業に反対を訴え、賛同の声が全国に波及した。また、秋田県と千葉県沖で計画していた洋上風力発電から、三菱商事が正式に撤退するというニュースもあった。
現在、日本の太陽光発電は世界第3位、国土面積あたりの導入量は主要国で世界第1位となっている。つまり、既に日本は狭小な国土に太陽光パネルを張り巡らせた世界一の国なのだ。従って、今後、森林伐採までして太陽光発電を推進するくらいなら、日本発のペロブスカイト太陽電池にシフトしていくべきだろう。これ以上、中国系発電事業者による中国製パネルのメガソーラーを私は見たくない。
人為的な大気汚染、海洋汚染は当然、地球レベルで改善すべきであり、再生可能エネルギーのための技術革新も大いに結構だと私は思う。が、脱炭素のために環境破壊に至ってしまうことは正に本末転倒ではないか。
私達は2012年から再エネ賦課金を強制的に電気料金の一部として徴収されている。その金額は上昇傾向にあるが、再エネ賦課金を含めてエネルギー政策全体を考え直すべき時だと思う。