NO.240 史上最悪のアジア競技大会

 32年ぶりの「アジア競技大会」が日本(愛知・名古屋)で開催され、10月4日閉幕した。その中で、競泳、陸上、球技など多くの競技で日本人選手が躍動し、たくさんのメダルを獲得した。それ自体は大変喜ばしいことだが、実は今回の大会運営において多くのトラブルが発生し、ネットが賑わっていた。
 例えば、選手村を建設せず、前例のないクルーズ船やコンテナ型宿泊施設を提供したことによって、部屋の狭さや水漏れ、送迎バスの未手配などのクレームが発生。また、ホッケー競技での国歌の取り違え(韓国戦で北朝鮮国歌が流れる)や、女子バドミントンでは深夜午前1時近くまで試合が行われた。
 しかし、その中でも私自身が憤りを感じたのは、9月25日の台湾・中国戦(野球)で、観客が持っていた「Taiwan」と書かれたタオルが政治的アピールだとして没収されたことである。結局、台湾人と現場スタッフの間で押し問答となり、愛知県警まで駆けつける騒ぎとなった。
 さらに、9月26日の台湾・日本戦の会場入口には「中華民国国旗と旭日旗の持ち込み禁止」と書かれており、これには多くの批判が集まった。その後、旭日旗に関しては現場スタッフの誤った判断だったと公式サイトで謝罪があったが、台湾の旗については何も触れられることはなかった。
 確かに大会ルールで参加国以外の旗を掲げることは禁止とはいえ、世界一の親日国である台湾に対して余りにも酷い仕打ちではないか。加えて、大会運営委託先が日本企業ではなく評判が芳しくないフランス企業であったこと、海外向けの放送権者が中国企業であったこともどうなのかと思う。
 今大会の会長は、7年前の「あいちトリエンナーレ」の「表現の不自由展・その後」で昭和天皇の肖像を燃やすことを何とも思わなかった大村県知事である。批判が相次ぐ中で、大村知事は記者会見から逃げていたらしい。神奈川県内でこれから首長選挙が続くが、責任逃れのトップを選択してはならない。