NO.206 ライドシェアについて
最近、ライドシェア(一般ドライバーが客を有償で運ぶ)についての議論が活発化している。先月、規制改革推進会議の有識者らによる作業チームが、来年をめどに導入に向けた新法の制定を検討するよう政府に意見書を提出。国会では小泉進次郎氏らが導入を議論する勉強会を立ち上げた。
そして、神奈川県も「神奈川版ライドシェア検討会議」を設置して議論を始めている。まずは夜間の時間帯で交通空白が生じている三浦市域において検討を進め、タクシー事業者とも協議をしながら共存共栄の道を探っていくということだが、スムーズに事が運ぶかどうか大いに疑問が残る。
そもそも、ライドシェアとは、言ってみれば「白タクの合法化」であり、日本において違法なものである。現在、日本と同様に、韓国、台湾、香港、イスラエル、EU諸国の大半がライドシェア禁止となっている。
一方、ライドシェアを積極的に導入している国々でも多くの問題が表面化しており、例えば2020年に発生した米国における性的暴行件数は約1,000件に上っている。そういう不安要素があるためか、民間調査でも日本におけるライドシェア導入反対が60%超という報告もある。また、既存の日本のタクシー業者からは、タクシー車両はあるがドライバー不足で稼働できていないという実態も聞く。
いずれにしろ、今後、共存共栄の道を進んでいくとするならば、ドライバーの身元調査、運賃、地域内のドライバー数の上限、保険、免許、最低賃金等、様々な要件をクリアにしていく必要があるだろう。
さて、12月4日、私は県政報告会を開き、新型コロナワクチン(mRNA)問題はもちろんのこと、地球温暖化というまやかしについても解説した。実は、去る7月、ノーベル物理学受賞者を含む専門家1500人が署名した「世界気候宣言」が発表された。何とここには「気候変動の緊急事態など存在しない」という脱炭素とは逆の事実が書かれている。皆さんは知っていますか?