NO.26 ギリシャよりよろしくない?
先月、江藤拓農水相(当時)が「米は支援者がたくさんくれるので買ったことがない。売るほどある」と発言して辞任に追い込まれた。 本人はウケ狙いのつもりらしかったが、正に失言を狙っていたマスコミの餌食になった。
しかし、私は江藤発言よりも石破総理の国会での次の発言の方がもっと酷かったと思う。
「日本の財政状況はギリシャよりよろしくない」
財務省からどんなレクチャーを受けているか知らないが、ギリシャより悪いなら日本はとっくに財政破綻しているはずだ。ましてや、1兆8千億円のウクライナ支援金や毎年2兆7千億円を超えるODAを海外にばら撒いていることに何の矛盾も感じないのか。
確かに日本政府の債務残高は1300兆円でGDPの2倍を超えており、これをもってギリシャよりよろしくないと言ったのだろうが、日本の国債は円建てであり、かつて財務省自体がデフォルトは考えられないと述べていた。
さらに、日本の対外純資産は500兆円を超え、先日、ドイツに抜かれるまでは34年間首位であった。そして、消費税減税をやりたくない石破総理は「消費減税でスーパーのレジなどシステム変更に一年かかるとあちこちで聞いている」と国会で述べた。これに関して、小売店経営者は「1日くらいかかると思います」「一晩でできます」とTVインタビューで答えているが、ギリシャ発言同様、おかしくないか。
私は積極財政派であり、日本経済復活のためには消費税減税もありだと思っている。そのためには、真の健康社会実現を目指し、無駄な社会保障費削減の同時進行が必要だとは思うが。
今年度、6年ぶりに私は県議会の文教常任委員会に所属する。オールドメディアに騙されない教育を推進していきたい。