NO.29 日本は世界のATM?
8月19日、石破総理は米マイクロソフト創業者で「ゲイツ財団議長」のビル・ゲイツ氏と会談し、途上国の子供らにワクチン供給を担う国際組織に約810億円の支援を約束した。
そして、多くの国会議員らも嬉々としてビル・ゲイツ氏と面会していたが、参政党の神谷氏だけが「米国がお金を出さなくなった分、日本がたかられていると思うのは私だけでしょうか?」とSNSに投稿。「私なら日本の子供の貧困対策に800億円使います。お金の使い方も金額もおかしいですよ、総理」と続けた。
私自身も全く同じ考えであり、大富豪のビル・ゲイツ氏に言われて速攻でお金を出す姿は、日本が世界のATMに成り下がったと揶揄されても仕方ないだろう。そもそも当該ワクチンの危険性も指摘されており、能登半島の復興さえ不十分なのに、政府は何を考えているのか。
さらにその後、横浜でTICAD (アフリカ開発会議)が開催され、千葉県木更津市を始めとする4市がナイジェリア等のホームタウン(故郷)に認定された。その上で、ナイジェリア人の移住・就労促進のために日本政府が特別ビザを創設するとナイジェリア大統領府が公式発表していることが分かり、多くの混乱が生じた。
どうやらナイジェリア側の間違いのようだが、ナイジェリアは「不要不急の渡航中止」と外務省が危険情報を出している国である。そんな国を重要視する外務省とJICAの認識は大丈夫なのか。
8月29日、石破総理は日印首脳会談で今後10年間でインドに10兆円の投資を目指すことを約束した。国内では財源論を盾に緊縮財政を行い、海外へはジャブジャブお金を配る。消費税減税を始め、もっと内需拡大策を進めるべきだ。今こそ、日本ファーストではないか。