NO.215 日本のてっぺん
9月3日、私は61年の人生において、初めて富士登山に挑戦し、3776メートルの剣ヶ峰に到達した。当日は早朝5時より富士宮ルートで登り、帰りはプリンスルートを経由して夕方5時半に下山した。私自身、改めて、「人はその気になれば出来る」という思いを強くした。
富士登山を巡っては、昨今のインバウンドによる外国人観光客の対応が課題となっていたが、実際に登ってみて、アジア系、欧米系の登山者が多かったように思う。しかも、TV等で問題になっていた軽装の登山者が、日本人を含めて結構いたのには正直びっくりした。富士山入山に関して、来年度、さらに規制が強化されるようだが、日本一の霊峰を甘く見るべきではないし、我々がもっとこの世界遺産を大切にすべきだ。
ところで、神奈川県には丹沢・大山という登山の人気コースがあり、県の重要な観光施策の一つになっている。今回の富士登山では、トイレ使用に一回300円が徴収されていたが、現在、大山周辺には公衆トイレが設置され、その場所は神奈川県のホームページでも確認できる。トイレを含む環境整備は重要であるが、引き続き、観光客誘致と同時に丹沢・大山の自然保護も進めていく必要があるだろう。
さて、今、自民党総裁選が行われている。実質的に次の総理を決める戦いであるが、争点の一つが選択的夫婦別姓制度導入についてである。これに関して、直近のJNN世論調査では「同姓を維持しつつ、旧姓を通称としてどこでも使えるよう法制化すべき」が47%、「同姓を維持すべき」が21%、「別姓を導入すべき」が26%。つまり、同姓を維持したい民意は68%にもなっている。
しかし、有力候補者の一人はこの事実も知らず、親子別姓になる不安も知らず、日本の戸籍制度の素晴らしさも知らず、経団連や左翼マスコミやリベラル勢力に迎合した。全く、勉強不足としか言いようがない。
日本の国柄を守れる人物にこの国の頂上に立ってもらいたい。