NO.228 ワクチンより免疫力アップを

 10月2日、神奈川県は約240の医療機関による定点当たりの報告数が1.0を超えたことを受けて、インフルエンザの流行開始を宣言した。そして、感染予防と感染拡大防止のため、手洗い、咳エチケットを徹底するとともに、インフルエンザワクチンの接種の検討を県民に促している。
また、原則65歳以上の人を対象とした新型コロナワクチンの定期接種も10月1日から始まった。横浜市民の場合、今年は原則7,000円の自己負担になるらしい。もっとも、今回は国の費用助成が無くなったせいで自治体によって自己負担額に差があるらしく、福岡市などは12,000円とのことだ。
 ところで、9月30日の福岡厚労大臣の記者会見で次のやりとりがあった。「新型コロナワクチンの製造販売業者が感染予防効果を認めているか?」という問いに対して「私共としては承知をしてございません」という返答だった。
 これを聞きながら、私は6月の民放TVでの尾身茂氏(かつての新型コロナウイルス感染症対策分科会会長)の言葉を思い出した。
 「新型コロナワクチンは残念ながら感染防止効果はあまりない。若い人は感染しても重症化しないし副反応も比較的強いから、本人達がやられたいんならどうぞと言っていた」
 10月1日時点で、予防接種健康被害救済制度の新型コロナワクチンによる死亡認定が1,038件(約4年半)となった。一方、過去48年間の新型コロナワクチン以外のワクチンによる死亡認定は163件に過ぎない。どれだけ、この数字が深刻なものか普通の人間ならわかるはずだろう。しかし、この数字を見ても、福岡厚労大臣は「直ちに悲惨な被害に当たるものではないと認識している」と答えている。  当然ながら、あらゆるワクチン接種は任意であり、その結果は自己責任であって、行政や製薬会社はなかなか自らの非を認めない。私はワクチンを打つ前に、感染症にかからないため如何に免疫を上げるかを各人が実践すべきだと思う。