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青葉区随想 172008/03/15
No.17(無題)

2月19日に発生したイージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故は、官邸と防衛省の情報伝達速度や危機管理能力を改めて国民に問うニュースとなった。そして、二人の行方不明者の捜索と、イージス艦側が回避義務を怠った点を非難するニュースが連日報道されていた事はまだ記憶に新しいことと思う。(皮肉にも、そのせいで中国製毒入りギョーザ報道は全く無くなってしまったのだが)
イージス艦を巡っては、昨年、海上自衛隊幹部らがイージス艦に関する重大な機密漏洩を行った結果、日米間の国際問題にまで発展するという、ある意味スパイ事件とも言うべき事態が発生したばかりだったが、それ程までにイージス艦は国家機密の塊というわけである。それ故、今回の事故について海上保安庁がイージス艦「あたご」の艦内に強制捜査に入っている事実を踏まえて、もし後々裁判などが行われれば、イージス艦に関する機密が裁判所により公表されてしまい、日米同盟や国防の観点から国益を大きく損なうことになってしまうぞと西村眞悟議員が某会合において怒っておられた。とは言え、行方不明のお二人は普段からホームレス支援なども熱心にされていた殊勝な方々であり、ご家族や漁協関係者の皆さんにとっては本当に不幸な事故であったことは言うまでもない。
さて、3月は神奈川県議会においても予算委員会が開かれる。私も予算委員であり、今回は、全国初の高校日本史必修化に伴う教科書問題や、県立高校の卒業式等で国歌斉唱時に起立しない不起立教員らを糾す質問などを行う予定である。不起立教員らは、県教委による不起立者の氏名収集が憲法に保障された思想信条の自由を侵し、同時に個人情報保護条例に違反すると主張しているが、正にこれは日本人の良心や公務員としての自覚が欠落していることに他ならないのではないか。ともかく私は、この問題の決着が付くまで、神奈川県で一番大きな声を上げていくつもりだ。

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