青葉区随想 1192016/09/09
NO.119 シールズに騙されない若者達
マスコミから異常なほど絶賛されてきた若者政治活動グループ「シールズ」が8月15日に解散した。その日を解散日に選んだのは如何にもわざとらしい感があるが、結局、彼らは、一連の活動を通して、高齢の左翼活動家達を喜ばせただけのように私には思える。
私自身、台湾のひまわり学生運動や香港の雨傘革命の学生たちと面談したことがあるが、彼らにはそれぞれ台湾と香港が中国共産党に呑み込まれるという危機感があり、それ故に真剣に命懸けで戦っていたのだ。一方、同じく日本の新学生運動と賞賛されたシールズは、警察に守られ、国会前で太鼓を叩きながら安保法制反対を叫ぶなど、いわば中国共産党に利する活動を行っていたと思う。以前にも述べたが、彼らは北東アジアの協調的安全保障体制の構築を叫んでいるが、ならば中国政府に対して何かしら抗議行動を起こしたことがあったろうか。
さて、先の参議院選挙において新有権者となった18歳の投票率が発表され、何と青葉区が67.54%で神奈川県第一位となった。正に教育熱心な街だからだと私は思うが、この注目すべき結果を受け、青葉警察署が区内の県立高校に対して、何か特別な授業を行っているのか等、参考のために電話で聞いたらしい。その行為自体、私は全く問題ないと思うが、仲間の県立学校教師から連絡を受けたという某共産党女性県議が「警察の教育に対する不当な干渉だ」と、現在、大騒ぎしている。そして彼女は「戦前を彷彿とさせ、ゾッとする」とまでコメントしているのだが、本性を隠して暴力革命を遂行しようとしている共産党に対して背筋がゾッとしているのは私だけではないだろう。いずれにしろ、学校は今後も安全対策や生徒の非行問題で警察との適切な連携が必要であるはずだ。
先の選挙で、10代の有権者の実に40%が自民党に投票していたという結果が出ている。彼らはシールズに騙されなかった。日本の将来は思ったより期待できるかもしれない。