旗幟鮮明 1102018/09/06
NO.110 かけた情けは水に流せ
先月、第3回アジア地方議員フォーラムが日本で開催され、私も司会者として参加した。これは、アジアの地方議員が様々な課題や情報を共有することを目的とし、第1回がフィリピン、第2回が台湾で開催され、今夏、日本で開催されたものである。
今回の参加は、台湾、香港、フィリピン、ベトナム、日本であったが、主に「地域活性化」と「災害対策」についてセッションが行われ、広域的議論と友好促進ができたものと確信している。引き続きアジアの地方議員達との交流を通じて、アジア全体の平和と発展に寄与していきたいと思う。
さて、今年は例年にない猛暑だったが、高校野球において、秋田県の金足農業高校の大躍進に多くの国民が熱狂したのではなかろうか。さらに、私自身が熱い感動を覚えたのは、スーパーボランティアと称された尾畠春夫さんのニュースである。ご承知の通り、山口県周防大島町で行方不明になり3日間も発見されなかった2歳の男児を、僅か2、30分で発見し、その後、何事もなかったかのように再びボランティアへ旅立った方だ。
「対価、物品、飲食は頂かない。自己完結するのが真のボランティア」という尾畠さんの信条には頭が下がるばかりだが、同時に述べた座右の銘に私はハッとした。
「かけた情けは水に流せ、受けた恩は石に刻め」
こんな熱い生き方を教わった、平成最後の夏である。