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青葉区随想 1592020/01/10
NO.159 除夜の鐘

 令和2年の元旦、私はいつものように実家近くの田んぼで初日の出を拝した。今年は雲が多く、時折、太陽はその光を部分的に地表に放出していたが、完全に顔を出すことはなかった。
 さて、昨年末、私が気になったことは、「音がうるさい」というクレームのせいで除夜の鐘を自粛する寺院が出てきたというニュースである。これまでも、盆踊りの音がうるさい等のクレームがあることは知っていたが、それは正に日本の風物詩、伝統文化を否定することではないのか。
 また、同様に、子供の声がうるさいからという理由で保育園の建設に反対する住民がいる。子供達の声は天使の声であり、地域に潤いをもたらすものだと私は思うのだが。確かに少数意見に配慮することは大切なことであるが、余りにも配慮しすぎると社会がおかしくなっていくと考えるのは私だけではないだろう。
 実は3年前まで、アメリカでは、クリスマスの時期に「メリークリスマス」という挨拶やクリスマスソングが自粛されていた。これは、ポリティカル・コレクトネス(以下、ポリコレ)が推進され、他宗教の国民に配慮したことによるものだが、当時は「メリークリスマス」ではなくて「ハッピーホリデー」という挨拶が主流だった。
 ちなみに、ポリコレとは、差別や偏見に基づいた表現を「政治的に公正」なものに是正すべきという考え方をいう。それ故、政治家にも責任があるわけだが、当時の状況を見直して「メリークリスマス」と普通に言える元のアメリカに戻したのが、トランプ現米大統領だ。私自身もその国の風習・伝統・文化に対しては多数派も少数派も共に寛容であるべきと考える。盆踊りも、クリスマスソングも、除夜の鐘の音も日本人には必要である。
 昨年末、カルロス・ゴーン氏が日本からレバノンへ密出国した。音がうるさいからと中止された除夜の鐘の代わりに、大晦日のテレビでは「ゴーン」「ゴーン」が108回以上連呼されていたのは皮肉なことだった。

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