旗幟鮮明 852016/08/04
NO.85 津久井やまゆり園事件を受けて
先月26日、県立の障害者支援施設である津久井やまゆり園において、元職員の26歳の男が19歳〜70歳までの入所者19名を惨殺する事件が起きた。犯人の男は、今年に入って、「障害者を抹殺する」という内容の手紙を衆議院議長宛に出したり、その後、措置入院させられ大麻の陽性反応が出たりと、不可解で異常な行動を見せていた。
この大量殺戮の犯人に対して、怒髪天を衝くほどの怒りを私自身も感じているが、亡くなられた入所者とご家族の方々の無念は察するに余り有る。また、今回の事件を受けて、高齢者介護施設等も含む同様の施設の安全対策見直しが求められていくと思うが、平和な日本でこういった事件は例外中の例外だと信じたい。
「障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会をつくる」
これが行政と政治家の責務であることは誰も否定しないだろう。今後も、私は自らの責任を着実に果たしていくのみである。
ただ、人権が尊ばれる社会において批判を受けるかもしれないが、今回問題となった措置入院のあり方や、犯人の刑罰を考える上での刑法第39条(心神喪失者の行為は罰しない等)の議論もこれから必要ではなかろうか。