旗幟鮮明 1332020/09/03
NO.133　コロナ脳

　今年の1月末、私は武漢発の新型肺炎によってパンデミックが始まるとコラムに書いた。そして、至急、国会議員はその対策を議論しろと書いた。その際、青葉区民の方から、新型肺炎よりも「桜を見る会」を国会で議論すべきだと心ない抗議電話までいただいたが、その後の日本の混乱ぶりはご承知の通りだ。
　現在、PCR陽性者数自体は未だ多いが、漸く指定感染症２類相当が外れることになり、国内の新型コロナウイルスに関しては収束局面に入ったと思う。事実、直近の抗体検査から「集団免疫」が既に成立しているとする学者もいる。今後もウイルス自体は無くなるわけではないが、私達は「コロナ脳」になった思考をそろそろ元に戻すべきではないか。
　そんな中、私が心配するのはパンデミックではなく、インフォデミックだ。それは「不正確で誤った情報が急速に拡散し社会を混乱させること」を意味するが、TVのワイドショー等のせいでこれまで多くの国民が恐怖心を煽られ続けた。その結果、コロナ差別や都市と地方の分断を生み、同時にPCR真理教と揶揄されるPCR検査を絶対視する勢力を台頭させた。
　先週も朝のワイドショーで、コロナ対策について「国際的に安倍さんの評価は非常に低い」と言い放ったジャーナリストがいた。が、最近の国際調査で、新型コロナ終息後に行きたい国第１位は「日本」という結果である。TVを信じてはならぬ。