旗幟鮮明 262011/07/20
No.26(無題)
黒岩知事が就任して、いよいよ県議会で本格的な議論が始まった。議場では「いのち輝くマグネット神奈川」という立候補以来のキャッチコピーと「スピード感」というフレーズが何十回も知事の口から発せられたが、それらは概念としては理解できても未だ明確な定義が為されていないという感が私には残る。
さらに、脱原発と神奈川から太陽光発電によるエネルギー革命を推進するというビジョンは理解できても、現在3万4千戸分しか普及していない県内の太陽光発電設備を4年間で200万戸分まで増やすとした知事の公約は、必然的に整合性のある目標へと段階的に変更せざるを得ないはずだ。
いずれにしろ、大震災が発生した3月11日に皮肉にも経済産業省から提出され、菅総理が執着している「再生エネルギー特別措置法案」が可決されねば、即ち、太陽光等による発電を電力会社が固定価格で全て買い取ることが保証されなければ、急速な太陽光発電設備の普及は有り得ない。
エネルギー政策について私自身は、蓄電池や新エネルギー、原子力の研究も継続しつつ、多様なエネルギーを共存させながらリスクとメリットのバランスを考えていくべきと思う。