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青葉区随想 1182016/08/19
NO.118 女性都知事誕生

 激戦の東京都知事選が終わり、元防衛相の小池百合子氏が当選した。初めての女性都知事誕生である。だが、産みの苦しみというか、自民・公明等が推薦する増田氏、野党統一候補の鳥越氏らとの闘いを勝ち抜いての結果であり、今後、国会とは違う地方議会の二元代表制の中で、知事と都議会との関係が注目される。
 さて、今回の選挙で話題となったのは、まず、週刊誌に掲載された鳥越氏の女子大生淫行疑惑。いつも、政治家に対して舌鋒鋭く真実を追求しているジャーナリストが自ら説明責任から逃げた姿は滑稽でもあった。
 さらに、恐怖政治が露呈した都議会自民党。小池氏を応援した者は親族が応援した場合でも除名の対象になるという通知は自らの首を絞める格好となり、石原慎太郎氏の「厚化粧の女」発言もマイナスになっただけだった。
 結局、舛添前都知事が韓国と約束していた韓国人学校への都有地貸与の白紙撤回、外国人地方参政権の反対等を明確に表明した小池氏が無党派層や保守層の支持を得て当選したわけだ。
 実は、私自身にも自民党を通じて増田氏への支援要請が来ていたが、正直、応援する気にならなかったのは、やはり政党人より政治家としての矜持が勝っていたからに他ならない。そして、事実として、自民党トップである安倍総理も、自公推薦の増田氏の応援に結局最後まで入らなかったことがすべてを物語っているように思える。
 ところで、8月2日の初登庁時、さっそく小池知事らしい出来事があった。この日、またもや自民党の小池知事への失礼な態度がニュースで批判されていたが、注目すべきはそれではなくて、実は職員への訓示の前に国歌斉唱を実施したことである。共産党都議がブログでそれを批判したようだが、実に立派ではないか。
 東京都は4年後にオリンピック・パラリンピック開催を迎える。神奈川県もセーリング競技会場を受け持つわけだが、大会の成功に向けて今後の小池知事の新手腕に期待したい。

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