青葉区随想 1682020/10/09
NO.168 日本学術会議について
菅総理は就任談話において「既得権益、悪しき前例主義の打破」を宣言した。そして、今回、一部左翼勢力の既得権益と化した「日本学術会議」の悪しき前例主義に一歩踏み込んだと私は思う。
事の始まりは、政府機関である日本学術会議が推薦した新会員候補105人のうち、菅総理が6人の任命を見送ったことによる。現制度になった平成16年以来、初めての見送りだったわけだが、その6人が特定秘密保護法、安保関連法、共謀罪等に反対していたことが拒否理由ではないかと、現在、野党や左翼メディアが猛反発している。
これに対し、任命権者である総理は「法に基づいて適切に対応した結果だ」と述べたが、それ以上でもそれ以下でもないと私も思う。
そもそも、日本学術会議は国内の大学における軍事研究を強烈に批判しながら、平成27年、中国科学技術協会と覚書を交わし、多数の中国人研究者を受け入れている。つまり、同会議が結果的に中国の軍事転用可能な技術に協力する日本の窓口だとも指摘されているのだ。同会議には年間10億円の国税が投じられているが、明らかに日本の国益を損なっていないか。
それに、日本学術会議の会員になれなくとも、日本においては学問の自由は十分保障されている。むしろ、特定の政治活動に関わっている学者が同会議の会員になる方がおかしいだろう。
任命拒否された新会員候補の一人である立命館大学の松宮孝明教授は、テレビのインタビューで次のように答えた。
「ここ(日本学術会議)に手を出すと内閣が倒れる危険がありますよ。なので、政権は撤回するなり早く手を打った方がいいですよ。これは政権のために申し上げておきます」
これを聞いて、私は正直、唖然とした。学者というのは、果たして、そんなに偉いのか?
菅総理の選挙区で、私はこれまで多くの掲示板ポスターを目にしてきた。そこには次のように書かれていた。
「わたしはブレない、未来に責任」
菅総理、これからも期待しています!