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小島健一事務所所在地

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青葉区随想 372009/11/15
No.37(無題)

まだ自民党が政権与党だった時、自民党若手議員達が「無駄遣い撲滅プロジェクトチーム」を結成、「構想日本」というシンクタンクの協力を得て政策の棚卸を行い、行政の無駄を洗い出そうとしていたことは御存じかも知れない。実際、チームとしてそれなりの成果をあげたと私も思うが、文科省仕分け作業の過程で、道徳教育関連事業や全国学力テスト等を彼らが無駄だと当時指摘したことについては非常に強い違和感が私にはあった。確かに道徳教育などは、何をもって道徳教育なのかという根本的な命題もあるだろうが、昨今の教育現場に最も欠如しているのもまた道徳ではないか。
現在、私は「工藤俊作艦長」道徳授業普及推進会という運動に参画している。その感動ストーリーは以下の通りである。先の大戦中、昭和17年3月2日、ジャワ海北方で哨戒行動中の日本海軍駆逐艦「雷」(いかづち)が、400名以上の英海軍の漂流者を発見した。敵の潜水艦にいつ襲撃されるかも知れない極限下、「敵兵を救助せよ!」と工藤俊作艦長は直ちに下令。結局、220名の日本人乗員の2倍近い敵兵422名全員を救助し、食料や衣服まで十分に与えゲストとして接遇した。戦後、当たり前の事をしたまでと工藤中佐自身は誰にもこの話をせず、一人静かに世を去った。この美談が世に出たのは、工藤中佐のおかげで命を救われ、現在、サーの称号まで与えられている英国のフォール卿が米海軍機関誌に自身の体験を投稿したことによる。その後、日本においても某人気テレビ番組で再現ビデオが放映され、多くの感動の涙を呼ぶこととなった。
この話は決して軍国主義的でもなければ、戦争賛美でもない。日本人の深層に眠る道徳、即ち武士道精神を人々に喚起させる鍵となってくれるものである。私は日教組が価値観の押し付けだと反対している道徳教育が今こそ必要であり、この「海の武士道」がその教材の一つとなるようこれから活動していくつもりだ。

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