青葉区随想 442010/06/15
No.44（無題）

韓国済州島のホテルに飛来した一羽のヒヨドリからの暗示で辞任した鳩山総理の後を受け、菅直人新総理が誕生した。最後まで宇宙人であった鳩山氏に続いての理科系総理であるが、私にとっては平成8年のカイワレ大根事件がどうしても忘れられない。厚生大臣として、薬害エイズ問題解決に対する名声とは対照的に、当時、大阪でのO157騒動がカイワレ大根に原因があると発表し、その風評被害で多くの業界関係者が倒産、自殺者まで出る始末となった。菅氏はその後、カイワレをむさぼり食うパフォーマンスでお茶を濁していたが、反省の意思を表すために頭を剃ってお遍路さんになるとか、どうしてもああいうパフォーマンスを私は好きになれないのだ。しかも、拉致問題については、土井たか子同様、日本人拉致実行犯である辛光洙(シンガンス)の釈放要望書に署名をしていた過去もある。
さて、普天間基地移設問題は依然として迷走中であるが、私は、繰り返しテレビに映っているデモ隊の旗やプラカードが気になって仕方ない。先日、沖縄で鳩山前総理を待ち受けていた「怒」のプラカードは実に印象的であったが、その後ろのデモ隊の方には「自治労」や「日教組」等の支部旗幟(きし)がいつもはためいており、極めて深い違和感を覚える。民主党の支持団体でもある彼らには日当が出ているとの話もあるが、一般の沖縄県民の意思というのは実際のところはどうなのか。
沖縄には日本における米軍基地の75%があるとマスコミは喧伝している。しかし、その数値には横須賀基地のような日米共用基地が含まれておらず、実際は25%程度である。我々はマスコミ報道を常に疑うべきであるし、ましてや、ジェンダーフリーを唱え夫婦別姓を主張する福島瑞穂や辻元清美が辞任の際に見せた、女の武器のような涙など私は信じるつもりもない。
ともあれ、総理や大臣が代わっても現政権の支持団体が同じである限り、亡国の危機は去らないのだ。