旗幟鮮明 1262020/02/06
NO.126 パンデミックの始まり
1月15日、武漢から発生した新型コロナウイルスの感染者が神奈川県内で確認された。国内初である。そして、武漢では先月9日に最初の死亡者が出て以降、爆発的に感染者及び死亡者数が増大し、国内でも28日には中国人観光客を乗せた日本人バス運転手の感染(人から人へ)が確認された。正にパンデミックの始まりではないか。
そんな状況下、国会が開会し予算委員会が始まったが、野党の質疑は何と「桜を見る会」等の政権批判が中心となっていた。一方、同時期の民放のワイドショーは、専門家を招き新型肺炎をテーマに相当な時間を割いて番組を放送していた。今回ばかりはTVのワイドショーの方が野党議員よりマシではないか。
新型肺炎の対応について、フィリピンは武漢からの中国人観光客600人以上を入国させず送還し、北朝鮮は中国人観光客の入国を全面禁止、台湾は中国への観光ツアーを停止させた。しかし日本は漸くそれを指定感染症に指定したものの、中国人の入国制限措置を取っているわけではない。我が国は本当に外国人の人権を重視し、観光客を大切にしているが、余りにも楽観し過ぎてはいないか。
新型肺炎が、今後、世界中に与える影響は計りしれず、それは東京五輪にも及ぶかもしれない。立法府として、国会議員は桜が咲く前にあらゆる事態に対応できる法的根拠を早急に整備すべきだ。