• 直言コラム「青葉区随想」「旗幟鮮明」
  • プロフィール
  • 信条・政策・実績
  • 動画で見る「小島健一」
  • ブログ「小島健一の儀」

小島健一事務所所在地

〒227-0063
神奈川県横浜市青葉区榎が丘13-10
TEL 045-988-0838 FAX 045-988-0839


►Google Mapsで見る

 

青葉区随想 1042015/06/12
No.104 天安門事件と香港

 6月4日から7日まで、香港・マカオを地方議員の同志達と視察した。ご承知の通り、6月4日とは、今から26年前、中国において天安門事件が起きた日である。当日の夜に香港で大規模な追悼集会が行われることを事前に聞いていたこともあり、香港の若者達の熱気を直に感じるためにも私達は敢えてその日を選んだ。
 さて、今回が私自身にとって初めての中国であり、ハラハラしながらも無事に入国を果たすことができたが、まず、観光ガイドブックには決して載らない天安門事件の資料館である六四紀念館を視察した。当然ながら、中国では天安門事件そのものがタブーであり、それはひっそりと古いビルの中に開設されていたが、その日は多くの若者達が見学に訪れていた。そして、その紀念館の存在が、香港の民主主義や言論の自由を辛うじて象徴しているように思えたが、習近平政権以降、締め付けはさらに厳しくなりつつあるようだ。それでも、当夜、ビクトリアパークで行われたキャンドル追悼集会には13万5千人の香港人が集まり、激しい演説はあったものの、暴動は起きず、キャンドルの火が粛々と中国政府に対する怒りを表していた。
 中国では「天安門事件」「六四事件」をインターネットで検索しようとすると、今でも一時的にネットに繋がらなくなってしまうらしい。日本には南京事件等のデタラメな歴史を直視するよう求めるくせに、中国では、3千人ともいわれる死者を出したこの事件を絶対に蒸し返すことは許されないのだ。こういった近年の明確な虐殺事件については、日本国内でも、チベット・ウィグル問題を含めて深刻な人権問題として生徒・児童に教えるべきだと私は思う。
 安倍総理を歴史修正主義者だと批判をする者がいる。私達は中国そのものが歴史修正国家であることを再認識すべきであり、さらには、領土的野心を有する恐ろしい国家が隣りにいることを念頭に、安保法制について現実的な議論をすべきだろう。

▼バックナンバーを見る

▼バックナンバーを見る

ページトップへ