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青葉区随想 452010/07/15
No.45(無題)

昨年、子宮頸がん予防ワクチンとして「サーバリックス」が日本で承認された。子宮頸がんは、20代後半から30代の女性に多く発生し、がんによる死亡原因の第3位で、女性特有のがんの中では乳がんに次いで第2位。発症率も増加傾向にあり、特に20代から30代の女性においては全てのがんの中で第1位となっており、年間約3500人が命を失っている。それ故、子宮頸がんが、ワクチン接種で予防できる唯一の「がん」という理由で、実は、与野党各政党のマニフェストはもちろんのこと、日本中の地方自治体において公費助成を求める請願書が次々と出されているのが現状だ。実際、神奈川県議会においても、昨年来、この議題を本会議で取り上げる議員が多数いた。
しかし、ちょっと待ってほしい。これまで、議会での質疑を聞いていて、私はいつも強い違和感を覚えていた。そもそも、子宮頸がんはHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって起き、性交渉がそのウイルス感染の主な原因となっている。従って、性交渉のない女性は子宮頸がんには罹らず、又、たとえ発がん性HPVに感染しても90%以上は免疫により自然消滅し、子宮頸がんに進展するのは約0.1~0.15%に過ぎない。だが、請願書提出の全国活動を展開している某左翼系女性団体は、性行動を始める前の11~14歳の女子に公費負担で接種するよう求めると同時に、後退させられた学校での性教育を強化し「性と生殖に関する健康・権利」を保障せよと主張しているのだ。
サーバリックスは劇薬であり、死亡例や不妊症になる副作用も指摘され、その効果は限定的とする研究者もいる。実際、サーバリックスの添付文書にはワクチンによる予防効果は現時点で明確ではないと書かれている。私は、基本的な情報が国民に与えられず、一方的に不安を煽り全員接種へと扇動する勢力に対して単純に賛同することはできない。低年齢女子に対しては性道徳と定期的な健診についてをまず啓蒙すべきではないのか。

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