青葉区随想 1322017/10/13
NO.132 日本を取り巻く内外の敵
今の日本を取り巻く内外の情勢を冷静に俯瞰すれば、正に国難といえる時代にある、と私は思う。北朝鮮の核やミサイルは単に米朝間だけの問題でないことは、不気味なJアラートが実際に鳴ったことによって、多くの国民が理解しているはずだ。だが、本当に危機感を覚えている人はどれ位いるのだろうか。
かつて、第一次世界大戦による甚大な被害への反省によって「あらゆる戦争に対して無条件に反対する」という平和主義が台頭した時代があった。その流れの中で、当時、イギリスのチェンバレン首相は戦争回避のためヒトラーの要求を呑み、あるいは抗議はしても軍事的措置をとらないという宥和政策を行った。詳細な過程は省くが、その結果がヒトラーの独裁と第2次世界大戦へと繋がっている。
翻って、日米を始めとする国際社会も、ここ四半世紀、北朝鮮に対して様々な経済・人道支援を行いながら対話を模索してきたが、結局、北朝鮮の核やミサイル開発を止めることはできなかった。先月のトランプ大統領と安倍総理の国連演説の通り、圧力を強めて「北朝鮮が自分たちの政策を変えるため話し合いを求めてくる状況を作らなければならない」と私も思う。
そして、何と言っても内なる敵は、倒閣運動のために偏向報道を垂れ流す朝日新聞やTBSを始めとするメディアであろう。彼らが自分達に対する批判を報道することはほとんど無いが、インターネット上にはメディアが流す嘘や偏向報道の指摘が溢れている。北朝鮮の危機が増大しているにも拘らず、曖昧な疑惑のみで森友・加計問題を煽って国会の審議を停滞させ、しかも、疑惑を晴らす最も重要な前愛媛県知事の加戸氏の証言を敢えて報道しないという悪質な操作まで行っていたのが日本の左翼メディアだ。彼らは結果的に北朝鮮を利している。
年末にかけて、北朝鮮をめぐる安全保障情勢がさらに緊迫するという分析もある。この戦後最大の国難に対処できるリーダーシップが日本には必要である。