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青葉区随想 1772021/07/09
NO.177 夫婦別姓問題

 7月4日、議長として津久井やまゆり園開所式に出席し、県議会を代表して祝辞を述べた。ご承知の通り、5年前、この地で19名の尊い命が失われる凄惨な事件が起きたが、その後、約160名が生活していた障害者支援施設は解体され、当地と横浜市港南区芹が谷の2カ所で新施設が建設されることになった。芹が谷の施設は本年12月に開園予定であるが、今回、先行して当施設が開所に至り、来月から5年ぶりの入所が始まる。
 私は、挨拶の中で地域の皆さんに感謝の思いを述べつつ、「県議会として事件の悲しみを力に、断固とした決意を持って、ともに生きる社会かながわ憲章の理念の実現に向け、全力を尽くしてまいります」と誓った。引き続き、「津久井やまゆり園」の再生を県政の重要課題として注視していきたい。
 さて、全国の地方議会でも陳情が相次ぐ「夫婦別姓」の問題についてだが、去る6月23日、最高裁で重要な判決が出た。夫婦別姓を認めない民法と戸籍法の規定は違憲として、事実婚夫婦が別姓による婚姻届受理を求めた3件の家事審判の特別抗告審で、最高裁大法廷はその規定を合憲とし、申し立てを棄却する決定を出した。そして、その上で選択的夫婦別姓などの制度の在り方は「国会で論じられ、判断されるべきだ」とした。
 私自身は、この判決は至極真っ当なものと思う。私は、選択的夫婦別姓とは親子別姓、兄弟別姓をもたらし、社会の基盤である家族の在り方に重大な問題を引き起こすと考える。そもそも子供の視点が欠けてはいないか。また、明治以降の我が国の戸籍制度は世界に冠たるものだが、選択的夫婦別姓とはそれを崩壊させる制度に他ならない。
 私は、昨年暮れに決定された第5次男女共同参画基本計画にあるように、「婚姻により改姓した人が不便さや不利益を感じることのないよう、引き続き旧姓の通称使用の拡大やその周知に取り組む」べきだと思う。かく言う私も、婚姻により改姓した者のひとりなのだ。

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