旗幟鮮明 1362020/12/03
NO.136 コロナと自殺者増
11月に入って新型コロナの陽性者が全国的に急増し、政府は「GoToトラベル」の対象から札幌・大阪両市を一時除外することを24日に決定、東京都は飲食店に3回目の時短要請を発した。これらは感染拡大を抑止し、限られた医療資源を守るために必要な施策なのだろう。しかし、不安ばかりを煽るマスコミとは違う視点で私達は考えてみる必要があるのではないか。
確かに陽性者増に伴い重症者が徐々に増えてきたわけだが、これまでの新型コロナ死者数の合計は2,000人余りである。しかし、自殺者の数は10月だけで2,153人、これは前年比で約4割増、特に女性は1.8倍という数字なのだ。自殺者増は明らかに新型コロナと因果関係があると私は思うが、これ以上の経済的自粛は新型コロナよりも人命を奪うのではないか。失業率が1%悪化すると自殺者が2,339人増えるという試算さえある。
ちなみに、通年の死因別死者数は、ヒートショック17,000人、インフルエンザ10,000人、餅などによる窒息死8,000人。ただし、ウイルス干渉のせいか今年はインフルエンザ患者がほとんど発生していない。
県議会では309億円の11月補正予算案が提示され審議が始まったが、このうち301億円がコロナ対策予算である。最小の経済的ダメージで、最大限の感染防止効果を生むことが大事だと私は強く思う。